視覚障害者の方へ
このページは、盲導犬との歩行や生活とはどのようなものなのか、視覚障害者の方々にお話しをしているつもりで書きました。ご一読いただければと思います。なお、東日本盲導犬協会では、視覚に障害をお持ちの方を対象に随時電話相談および体験歩行を行なっております。お気軽にお電話下さい。
視覚に障害をお持ちの方ならば、一度は盲導犬との歩行を考えた事があるのではないでしょうか。ご存知の通り、視覚障害者が外出する場合、大きく分けて以下のような4つの方法があります。
1.手引きによる歩行
2.電子移動補助具による歩行
3.白杖による歩行
4.盲導犬による歩行
このうち、個人差はあるでしょうが、晴眼者と最も近い感覚で歩けるのが盲導犬との歩行であると言われています。盲導犬との歩行では、盲導犬の両眼から伝わる視覚情報を「ハーネス」というハンドルを通して認知しながら、自分の好きなスピードで歩く事ができます。例えば、白杖なら当たってから避けるような電柱を、盲導犬は10メートルも手前から避けています。ですから避けた事さえも分からない事が多いのですが、これはまさに、晴眼者の方が歩行中に行なっているような動作なのです。
このように、盲導犬歩行は、白杖や電子移動補助具よりも圧倒的に速く歩く事ができます。中途で失明された方にとっては、昔のスピードで歩く事ができます。文字通り「風を切って歩く」感じなのですが、こればかりは実際に体験歩行に来て頂かなければ分かりません。
手引きとの比較も良く行なわれますが、盲導犬のメリットは気兼ねなく出歩く事ができる、これに尽きます。ガイドヘルパーさんの都合や時間帯を気にせず、気ままに歩き出す事が出来るのです。もちろん、盲導犬は秘密を口外しませんから、家族に内緒の外出も気にする事はありません(笑)。それは冗談として、盲導犬とならば、ぶらりと散歩に出かけて風を感じながら歩く、そんな自然であたりまえな外出が可能です。
もちろん、盲導犬の場合は白杖と違って、餌をあげたりトイレに連れて行ったり、共に歩くパートナーが世話をしなければなりません。約8年間、共に生活するパートナーを持つ覚悟が必要となります。最初の数ヶ月から半年はお互いに慣れるまで大変ですが、その後は何事もなく生活できるケースが多いようです。何事も初めが肝心ということでしょうか。
盲導犬のイメージは少しつかんでいただけたでしょうか。ここからは、よくある質問と回答をまとめてみました。
- 1.盲導犬をもらうには、役場に申し込むのですか?申し込んだ後の流れはどうなりますか?
- 1.まずは盲導犬協会にお電話下さい。以下のような流れになります。
盲導犬訓練士や歩行指導員から詳しい説明を受けた後、日を改めて職員がご自宅に伺います。実際にどのような場所で盲導犬と歩くのか、盲導犬はどこで生活するのか、などを把握しておくためです。
人によって合う盲導犬のタイプが違いますから、それを慎重に見極めたうえで、盲導犬との訓練の時期が決定されます。役場に書類を提出して頂くのはこの時期ですが、タイミングは職員が詳しくお伝えします。
盲導犬との訓練を共同訓練と言いますが、初めての方ですと約4週間の訓練となります。はじめの2週間は盲導犬協会に泊まりこんでいただき、盲導犬との接し方、生活の仕方、歩行の基本などをみっちりと訓練します。その後、自宅に戻って2週間の実践訓練を行います。その間、指導員は協会から通うか、近くのホテルに泊まりこみます。
安全に歩行ができて、ある程度生活のリズムがとれてきたら卒業です。盲導犬協会にお電話を頂いてから共同訓練が終了するまで、約1年から1年半かかります。盲導犬はオーダーメイド的なところがありますから、どうしても時間がかかってしまうのです。 - 2.盲導犬と生活するにはどのくらいお金がかかりますか?
- 2.大雑把に言って、月に5千円から1万円ほどの出費があると考えて下さい。内容はエサ代、年に2回のワクチン代、夏季のノミダニ予防薬などです。出費は月によって違いますが、平均するとそのくらいの金額になります。ただし、これは犬の健康状態にもよりますから、あくまで目安として考えて下さい。また、地域によっては市や獣医師会から医療費補助が出る場合もありますから、不明な点は協会にご相談下さい。
- 3.犬と猫を飼っていますが、盲導犬との生活は可能ですか?
- 3.可能です。盲導犬は適応能力に優れたラブラドールという犬種が多いので、どのような環境であっても3・4日である程度は慣れてくれます。問題は、昔から住んでいた犬や猫がストレスを感じてしまう可能性がある事です。あまりにもストレスが強い場合には、家の中で上手に住み分けをする必要があります。
- 4.盲導犬をもらうためには、白杖で歩けないといけませんか?
- 4.白杖で歩ける事は必須ではありませんが、その技術は役に立ちます。盲導犬との歩行と白杖での歩行は、見た目は大きく違っても、中身は共通する部分が多いですから、盲導犬歩行をお考えの方は指導を受けられる事をお勧めします。例えば、自宅周辺の地図を頭に描く事ができるだけでも、盲導犬と歩く際に非常に役立ちます。役場の障害福祉課に問い合わせて、在宅での白杖歩行指導を行なっているか聞いてみるのも良いでしょう。
- 5.盲導犬が病気やケガをした時はどうすれば良いのですか?
- 5.盲導犬協会に連絡後、まずは獣医さんまでタクシーで行って頂くのが最善でしょう。その後は犬の容態によって、協会で預かって様子を見るかどうか判断をします。2・3日で治るような軽いケガでしたら、自宅で家族の方に見て頂いても結構です。それが難しい場合は、協会でお預かりするか、もしくは自宅周辺の一時預かりボランティアさんがいらっしゃれば、そちらにお預けする事も場合によっては可能です。
いかがでしょうか。まだまだお答えしていないご質問は沢山あると思いますから、分からない事がありましたらご遠慮なく協会までお電話またはメール下さい。ご連絡お待ちしております。
電話番号:028-652-3883
メールアドレス: info@guide-dog.jp
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