だいぶ冷え込みが厳しくなってきた栃木ですが、
みなさまいかがおすごしですか?
秋のイベントラッシュもようやく落ち着いてまいりましたので、
これまでに、お伺いしましたイベントの様子について、いくつかご紹介いたします。
今回ご紹介しますのは、10月に行われました埼玉県の動物愛護フェスティバルです。
小学校の体育館が会場となり、
動物関係の団体が多く参加していただき、にぎわっておりました。
協会のテントの右隣では獣医さんによる動物ふれあいコーナーや獣医体験コーナーを、
左隣では動物保護団体さんによるドッグダンスのステージをスタンバイさせ、
参加しました私達も、大変楽しませていただきました。
一緒に同行しました訓練犬も、はじめての会場でもあり、たくさんいるワンちゃんの中でちょっと緊張気味です。
そのような状況下でもいい子にして、じっと待っていてくれました。
そして今回のメインの2大ステージとしてお呼ばれをしましたのが、
盲導犬協会の代表として、私達の東日本盲導犬協会と、
聴導犬協会の代表として、埼玉の聴導犬普及協会さんの2つでした。
午前中に、聴導犬のデモンストレーションを行い、
午後に盲導犬のデモンストレーションを行うというスケジュールでした。
会場には子供達もたくさんおりましたので、皆さん興味津々で話を聞かれておりました。
皆様、「聴導犬」はご存知ですか?
耳の不自由な方と一緒に生活して、来客のチャイムを知らせてくれたり、
目覚ましの音をきいて起こしてくれたり、
町中では車が近づくのを教えてくれたりなど、
聞こえないことで生じる問題を解決できるように、音を知らせるお手伝いをしてくれる犬たちのことです。
残念ながらお写真をお見せできないのですが、
この日もたくさんの人に囲まれながら、上手にデモンストレーションをしていました。
私達の盲導犬とはまた違った訓練方法で行われるなど工夫が一杯あって、
とても興味深いものでした。
しかし、犬達が楽しそうに活き活きとお仕事をしている姿は一緒ですね!
さて、そんなステキな実演のあとに、いよいよ私達盲導犬の出番です。
せっかくのステージなのでちょっと利用して、階段の上り下りの実演などもいれてみました。
そしてお待ちかねの体験歩行、たくさんの方がチャレンジしてくれて、
それぞれにいろいろなことを感じとっていただいたようです。
参加いただきました皆様に、お話を聞いていただいたり、ブースに立ち寄っていただいた多くの方々、
また、お招きいただきました関係者の皆様、本当にありがとうございました。
盲導犬、聴導犬、介助犬の3種類の働く犬達を、
「身体障害者補助犬」という法律で、ご主人と一緒にどこへでも出入りすることが認められております。
今回ご一緒しました聴導犬協会さんも、
まだまだ普及には時間が必要とお話されておりました。
見かけることは少ないですが、とても必要とされており、使用されている人も沢山いる補助犬たちです。
街中で見かけられましたら、お仕事中は犬達が集中できるように、そっと見守ってくださいね。
補助犬たちの育成は、みなさまのご理解とご協力がないと成り立ちませんので、
ご理解をいただき、あたたかいご支援をよろしくお願いします。
今回の動物愛護フェスティバルでは、
盲導犬と聴導犬という異なる種類の補助犬が参加したことで、
ご来場いただきましたお客様にも、すごくわかりやすく啓発ができたのではないかなと感じました。
今回、ご一緒しました聴導犬普及協会さんとは、
他のイベント会場におきましてもご一緒する機会があります。
補助犬の育成団体でありますので、一緒に力をあわせて啓発の輪が広がっていけたら良いことではないかと思います。