東日本盲導犬協会が開催しています啓発イベントの中に、「盲導犬ふれあいキャラバン」というものがあります。
「キャラバン」というのは、主に、視覚に障がいをお持ちの方を対象に、
盲導犬を取得するまでの手続き方法についてお話をしたり、
盲導犬ユーザーさんにもご参加いただき、実際の盲導犬との生活などをご紹介していただいております。
今回は、視覚障がい者の方向けに加え、一般の方にもご参加いただけるよう、
けやきウォーク前橋様にご協力をいただき、同時進行で「盲導犬ふれあいイベント」を開催しましたので、
その模様をお伝えします。
会場は、開始前からご家族連れを中心に、大勢のご来場者の方々にお越しいただき、
今回参加した2頭の訓練犬、そして特に8ヶ月齢の盲導犬パピーの周りには、あっという間に人垣ができていました。
”コンニチハ~ハジメマシテ!”
訓練犬たちは、すぐに横になってしまったものの、室内の啓発に初めて参加するパピーは、
ちょっぴり緊張ぎみです。
”キンチョーシマスデス、ハイ。コウイウトキハ…ミナイフリミナイフリ…”
それもそのはず、会場のけやきコートにはお客様が終始絶えることなく、
デモンストレーション時には100名を越える程の方々にご参加いただくことができました。
でも、こうした高いハードルでも、優しいパピーウォーカーのご家族と一緒なら、ほら、もう安心。
”オトウサンガダイジョウブダヨッテ、ソバニイテクレルノデ、ボクヘッチャラダヨ”
デモンストレーションでは恒例となりました、職員のご紹介。
人の職員に交じり、一員として参加している訓練犬たちも紹介していきます。
”ミナサン、コンニチハ!”
いつもですと、BW(ブリーディングウォーカー=繁殖犬ボランティア)さんのお宅で
盲導犬の繁殖犬から誕生した盲導犬の候補犬は、
次に、PW(パピーウフォーカー=仔犬飼育ボランティア)さんに託されます。
そこで、”人社会のルール”を学びつつ、人が大好きになるよう、愛情たっぷり注いでもらったパピーたちは、
一年後、盲導犬としての本格的な訓練を開始すべく訓練犬として協会に戻ってきます。
その後、約一年間の訓練を経て、やがて盲導犬として視覚障がい者の方のかけがいのないパートナーとなります。
というところまでですが、今回は特別に盲導犬ユーザーさんも参加していただいたこともあり、
皆様にも盲導犬ユーザーさんのお話を直接お伝えすることができました。
”盲導犬”という絆のバトンがどう渡されていくのか、なかなかご覧いただく機会のない中、
今回は、直接一連の流れをご覧頂く大変貴重な機会となったのではないかと思います。
PWさんが、「イベントで盲導犬のことを知り、社会貢献になればと始めたパピーウォーキング。
盲導犬として活躍できるようにと、家族で名前を付けました。
彼が来てから、家族の会話と笑顔が増えました。」とお話くだされば、
ユーザーさんからは、「なくてはならない大切なパートナーです。」とのコメントをいただきました。
予定していた時間も、心温まるエピソードの数々に20分も超過してしまいましたが、
どなたもその場を離れることなく、最後まで熱心に耳を傾けてくださっておりました。
このように大勢の方々に足をお運びいただくことができましたのも、
盲導犬育成事業に対し、会場のご提供他、全面的にご支援くださったけやきウォーク前橋様、
ご関係者の皆様のご尽力のお陰です。
この場をお借りし、御礼申し上げますと共に、会場にお越しいただきました全ての皆様方にも
心より御礼申し上げます。
皆様、ありがとうございました!
※盲導犬はハーネスを付けている時はお仕事中です!
可愛いからと言って、ふれたりすることは絶対にしないよう、皆さんには引き続きお願いします!