1月30日に、群馬県前橋市にあるけやきウォーク前橋にて「盲導犬ふれあいキャラバン」を開催しました。
前日の夜から降り始めた雪で、開催が危ぶまれた今回のイベントですが、皆さんの熱い思いが通じたかのように、
翌朝には積雪もほとんどなく、会場には開始直後から大勢のご来場者の方々にお運びいただくことができました。
今回のキャラバンは二部構成。一部は視覚障がい者の方向けに、また一部は一般の方向けに開催しました。
一般の方向けの会場をのぞいてみましょう!
参加いただいた4組のパピーウォーカーさんとパピーたちもスタンバイOK!
”マダチョッピリキンチョウシテルノデ、イツモノゴトクチチノフトコロニハイッツテ、ムネガドキドキヲオサエテオリマスデス、ハイ”
パピーたちのまわりには、ご来場者の方々であっという間にいっぱいに☆
経験豊富で、ふれあいに慣れている訓練犬やPR犬にとっても、このような大きな会場で、大勢の方とのふれあいは…
やはり緊張するもの。
”アッ、コンニチハ”
日ごろから、PWさんたちにはパピーの社会化のために、啓発活動への積極的な参加をお願いしています。
ただし、単に”社会化の勉強”っと言っても、いろいろな場所に連れて行き、やみくもにふれあってもらうことを
目的にしているわけではありません。
PWさんには、経験を積むことで、パピー自身楽しかったという気持ちになり、それが、最終的には
良い学習に変わっていくように、個々の発達段階と性格に応じたアプローチ方法をお伝えしつつ
参加にご協力いただいています。
デモンストレーションでは、”盲導犬の一生”と題し、お話に加え実演を交えて盲導犬として活躍するまでの
過程についてご説明させていただきました。
訓練デモでは、PR犬の表情から、基本訓練が楽しいものだということを、
また、つい緊張しがちなエスカレーターでも、安定感のある盲導犬たちの動きによって、ユーザーが安心して乗降
することができることを、皆さんに知っていただくことができました。
2回目のデモンストレーションでは、現役の盲導犬ユーザーの方をゲストにお迎えしました。
ユーザーの方からは、その盲導犬の性格や特徴を捉えながら、お互いを尊重しつつ二人三脚で歩んでいらっしゃる日常を
心温まるエピソードを交えながらお話しくださいました。
視覚障がい者の方にとって歩行を援助する他に、心のよりどころにもなっている盲導犬たち。
”パートナー”となれるのは、ほんの一握りですが、その盲導犬候補犬たちは皆さまのご支援・ご協力で育てていただいています。
中でも、本格的な訓練に入る前の約1年間、一生のうちで最も多感な時期とされるパピー期を支えてくださっている
PWさんの役割が非常に大きいことも、今回のイベントを通じて、皆さまに知っていただけたようです。
当日は、足元の悪い中、会場には大変多くのご来場者の方々にお越しいただくことができました。
「盲導犬に会いに来ました」「イベントを楽しみにしていたので、中止にならないでよかった」という皆さまの
お声にお応えできましたのも、すべてけやきウォーク前橋様のご尽力のおかげです。
けやきウォーク前橋様は、これまでも「盲導犬ふれあいイベント」の開催という形で
盲導犬育成事業へのご支援を続けていただいておりますが、
その取り組みは盲導犬のみならず、育成事業を支えてくださっているパピー育成の方にも
目を向けてくださっています。
盲導犬の育成は、視覚障がい者の方が盲導犬と一緒に歩んだその日々が、より豊かで充実したものだったと実感できてこそ
初めてゴールを迎えると私たちは考えています。
けやきウォーク前橋様でのこうしたご協力は、視覚障がい者の方、また、盲導犬ユーザーさんにとって大きな安心につながります。
その日々の生活がより良いものになるために、これからも皆さまには、盲導犬とユーザーを見かけたら”温かい無視”をしていただきながら、
困っている場面を見かけたら”何かお困りのことはありますか?”というお声かけをお願いします。
ご来場いただきましたすべての皆さま、ならびにけやきウォーク前橋のご関係者の皆さまには、この場をお借りし、
御礼申し上げます。
”アリガトウゴザイマシタ!”