盲導犬ふれあいデー2022 慰霊祭~ステージイベントのもようをお伝えします☆
まずは慰霊祭から。
元盲導犬・元繁殖犬達、また昨年までに納骨した犬達のご家族も沢山いらしてくださって、
慰霊碑はあっという間にきれいなお花でいっぱいになりました。
そして、納骨です。
一頭一頭、沢山の思いとともに仲間達のところへ。
献花。
関係者の方々、ご来場の皆さまにも白菊を手向けていただきました。
最後は会場の全員で、すべての犬達に感謝をこめて黙とうし、終了です。
慰霊祭終了後は、各ブースが始動!
(ステージイベント以外の各ブースについては会場編をご参照ください☆)
それではステージイベントです!まずは音楽演奏から♪
今年はお隣の栃木県立盲学校さんの卒業生でもあり、在校中から現在まで様々なイベントで
活躍されている吉澤琴音さんが出演してくださいました!
「ハナミズキ」→「上を向いて歩こう」→「マリーゴールド」→「川の流れのように」→「レオ」→「夢を信じて」・・。
次々に披露されてゆくなめらかな演奏と素敵な歌声に感動です。職員も思わず涙ぐみました・・。
来場の犬達の中には「わん!わん!」と合いの手?合唱?で客席から参加するコも。
吉澤さんも犬達との合奏を楽しんでいただいたそうで、これも盲導犬協会のイベントならではの光景でございました☆☆☆
お次はデモンストレーションです。
今年のふれあいデーのデモンストレーションは「協会での開催だからこそできる事」をテーマに訓練犬がたくさん登場する内容にしました。なので、訓練を始めたばかりの新人訓練犬と訓練を重ねてきた先輩訓練犬によるビフォーアフター。
訓練士たちが「訓練始めて1ヶ月程の訓練犬」と、「訓練期間1年程の訓練犬」との訓練の様子をご紹介。訓練の内容の難易度を、犬に合わせて調整して行う訓練の様子をお見せしていきます。
新入所犬相手の訓練で訓練士たちが息切れするほど動き回るのはいつものことですが、こちらの手配ミスでピンマイクがなかったため、手持ちのマイクのスイッチを入れたり切ったりしながら動き回った訓練士はいつも以上に息切れしてしまうというハプニングも・・(汗)。
ウェイトの指示では、先輩訓練犬が遠~くまで離れていった訓練士に注意を向けつつ、
戻ってきた訓練士から解除の指示があるまで一歩も動かず、会場内数百人の視線を
独り占め!
「うちのパピーもいつかあんな風に・・・」と思いを馳せたパピーウォーカーさん達も多かったのではないでしょうか?
訓練ではできたら必ず沢山ほめます。
うまくできなくても、必ずほめて終われるように、工夫しながら訓練しています。
そうして訓練が大好き、人が大好きな子達になります。
盲導犬の訓練は「楽しい!嬉しい!」が基本。
来場された皆さまも、嬉しそうに指示をこなす犬達の姿を見てニコニコでした♪♪
お次はルート上に障害物を配置して歩行の実演!。
障害物を意識する事はできているので今回は次のステップの訓練の様子をご紹介。
お次は先輩犬。コース終盤では、人混みの通過という事でお客様にも参加いただいて難易度UP!
更に職員1名が動く障害物に・・・!?
少し惑わされてしまったシーンもありましたが、仕切り直してしっかり歩き切り、
ドキドキしていた職員たちもホッとひと安心でした☆
デモンストレーションのラストは寸劇も交えて、盲導犬ユーザーさんが
困っている時の手助けの方法をお見せしました。
積極的にお願いしたいこと、注意していただきたいポイントなどもしっかりお伝え。
ご来場の皆さま全員が真剣に話を聞いてくださり、大盛況のうちに
デモンストレーションも終えることができました。
最後は『教えて盲導犬ユーザーさん&盲導犬ユーザーさんから皆さんへ質問!』コーナー
と題しまして、普段みなさんがユーザーさんに聞いてみたい、と思っていることを
ユーザーさんへ質問し、また逆に、ユーザーさんから会場の皆さんへ聞いてみたい、
と思われた質問をしていただきました。
***一部ご紹介***
質問「コロナ禍において困るようになってしまったことは?」
ユーザーさん回答「ソーシャルディスタンスを取らなければならなくなって、以前よりも
人との距離が遠くなってしまった気がします。買い物などに行ってもそれは感じますね。
最近はコロナで人との関わりが前よりもずっと少なくなってしまったので、淋しいな、と
思います。」
質問「周りの人達にこんな風に接してもらえて嬉しかった、と思うことは?」
ユーザーさん回答「『何かお手伝いしましょうか?』と言ってもらえた時です。」
別のユーザーさんの回答「声をかけてくれるだけでとても嬉しい気持ちになります!」
質問「パートナーはどんな存在ですか?」
ユーザーさん回答「(エピソードを交え)とても頼もしくて、大切な相棒です」
会場内には深くうなずく姿があちこちに。ユーザーさん達の言葉を皆がしっかりと胸に刻みました。
コーナーの後半、今度はユーザーさん達から会場の皆さんへの質問も。
ユーザーさんからの質問「やんちゃなパピーをどうやってしつけたんでしょうか?」
10頭以上育ててくださっているパピーウォーカーさんの回答
「盲導犬になる子は最初からそんなに手がかからないけれど、手がかかった子も
盲導犬になったりしましたし、私たちがどんな風に育てても、なる子はなるし、
ならない子はならないですね。」
別のパピーウォーカーさんの回答
「8頭(以上)のパピーを育ててきましたが、1頭1頭みな性格が違います。しつけが
大変な子は盲導犬には難しいかな、と思いますが、それぞれの子が幸せな進路に行けたと
思います。」
ベテランボランティアさんたちの膨大な経験値から出た、含蓄ある、達観すらされている
お言葉に、思わず会場内にいた職員たちの頭も自然と下がります。
ラブのパピーはやんちゃなコ達ばかりですので、本当に、感謝感謝です・・。
昨年のふれあいデーでは、コロナ禍での初の縮小開催ということもあり、
ユーザーの皆さんはこれまでふれあいデーで行っていただいていたマッサージや
お抹茶提供での参加が出来ず、今年は是非一般のお客様やボランティアさんとの
交流の場を持ちたい!とのことで、今年はこういった形での実施となりましたが、
来年以降、コロナの心配がより減って、もっともっといろんな形での交流が
実現できるようになることを願っております。
関係者として、来場客として、イベントに関わってくださいました皆様、いつも本当にありがとうございます!おかげさまで、盲導犬ふれあいデー2022を無事開催することができました。
今回は行けなかったけれど、いつも来てくださっているという皆様、
行ったことはないけど、来年は行ってみようかな?と思われた皆様、
来年またお待ちしております!