盲導犬のことを知りたい

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盲導犬のことを知りたい

Q.盲導犬について学ぶ機会はありますか?

当協会では、見学会や出張講演など社会の皆様に正しく盲導犬について知っていただく為の講演を実施しています。また、その他にも各地でのイベントや、4月の盲導犬ふれあいデー、8月のウェルカムデーなどでも盲導犬のデモンストレーションを行っております。見学会・出張講演については、「盲導犬について学ぶ」ページをご覧ください。

 

Q.盲導犬は信号の色はわかるの?

信号の色は、盲導犬ではなく盲導犬ユーザー(人)が判断します。その際にヒントになるのが、周囲の音です。青信号の時に音の出る信号機(音響信号機)がある所ではその音、ない所では、車の止まる音や動き出す音、周りの歩行者の様子を音で聞いて判断しています。しかし風が強くて音の聞き取りずらい日や、電気自動車などに信号の色の判断を迷う時もあります。もし同じ信号を渡る盲導犬ユーザーや白杖をお持ちの方がいる時には、「青にかわりましたよ」など一声かけていただけると、安心して渡る事ができますので、ご協力お願いします。

 

Q.盲導犬は絶対吠えませんか?

そんな事はありません。盲導犬も犬ですので、思わず吠えてしまう事があります。例えば、暗闇の中で突然、頭からレインコートをかぶった人が近づいてきたような場合、盲導犬でも驚き一声吠えたりうなったりする事があります。これは動物に本来備わっている防衛本能そのもので、これを訓練で取り去る事はできません。また、吠えないようにする訓練もしていません。ただし、盲導犬になる犬は、多少のことでは怖がったり、怒ったりしない犬を選んでいます。そのため、人に対してむやみやたらに吠えたりはしません。

 

Q.盲導犬は1日トイレを我慢しているのですか?

いいえ、違います。盲導犬は毎日決まった時間に、決まった量のフードを食べているので、1日の排泄のリズムが決まっています。その排泄リズムを盲導犬ユーザーがしっかりと把握して、タイミングに合わせて排泄に出してあげます。決してトイレを我慢させたりはしません。

盲導犬は電車に乗ったりレストランに入ったりもします。そのために仔犬の時から「ワンツー」という指示語を聞いたら、「今、この場所でトイレをしてもいいんだ」ということを犬に覚えさせます。排泄のコントロールは、大切な訓練のひとつです。盲導犬になった後も盲導犬ユーザーが、時間を見計らってトイレをしてもいい場所へ連れて行き、そこで「ワンツー」という指示を出します。もちろんちゃんと指示に従ってトイレが出来た時は「グッド」と褒めてあげます。

 

Q.どうして盲導犬の指示語は英語なんですか?

もともと盲導犬の訓練技術はアメリカやイギリスから輸入されたものですから、英語で指示をするのは昔の名残りと言えます。ただ、男言葉と女言葉があり、方言によってイントネーションが違う日本語では、盲導犬が混乱する可能性があります。そこで基本的には英語で指示語を出すようにしている、という一面もあるのです。

※主で日本語の指示語で訓練をしている盲導犬協会もあります。

 

Q.盲導犬は飲食店にも入れるの?

もちろん、盲導犬ユーザーと一緒に店内に入る事ができます。飲食店だけではなく、不特定多数の方が利用できるお店や病院、電車やバス・タクシー・飛行機にも盲導犬ユーザーと一緒に盲導犬は、入店・乗車をすることができます。このことは「身体障害者補助犬法」という法律で、きちんと認められています。

補助犬(盲導犬・聴導犬・介助犬)は法律上、補助犬ユーザーの身体の一部として扱われますので、補助犬ユーザーと一緒にお店や乗物に同伴することができます。(詳しくは「関連する法律について」ページをご覧下さい)

しかし、まだ「ほじょ犬法」の事を知らない人が多く、入店拒否や乗車拒否が多くあります。
皆さんが入れる所=補助犬ユーザーと補助犬も入れる所と覚えてください。
皆さんのご理解・ご協力をお願いします。

 

Q.盲導犬の寿命は短いのですか?

「盲導犬はストレスがかかるから短命だ」という噂が今でも根強くあるようですが、盲導犬の寿命は約14歳前後です。また、統計データを集計したところ、一般の大型犬よりも盲導犬は長生きする犬も多くいることがわかりました。その理由として、①盲導犬の仕事を楽しめる犬だけを盲導犬にしていること、②規則正しい食事の管理、③定期的な健康診断など健康管理に気をつけていることなどが挙げられます。

 

Q.盲導犬と一緒に歩きたいと思っている視覚障害者は全国に何人いますか?

盲導犬の潜在希望者数は約2000人~3000人です。盲導犬が増えない理由は、
盲導犬を育成するのには時間とお金がかかることにあります。

1頭1頭性格も違うので、訓練のアプローチも犬によって異なり、時間がかかります。
また、盲導犬は10歳で引退をするので、盲導犬としてデビューする犬の数が、
引退する盲導犬の数を上回らないと数は増えてはいきません。

また、育成費用の90%以上をご寄付や募金に頼るしかない点も要因の一つです。

 

Q.全国に盲導犬は何頭いますか?

全国で941頭活躍しています(2019年3月現在)

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