東日本盲導犬協会では、目の見えない・見えにくい方々に対し、白杖による歩行訓練を行っています。
盲導犬を検討している方はもちろん、盲導犬に興味がない方であっても白杖の歩行訓練を受けることができます。
白杖を携帯する目的
視覚障がい者が持つ白杖には大きく分けると3つの目的があります。
①安全性の確保
白杖を左右に振りながら歩くことで、前方の障害物や、段差等の落ち込みを判断するなど、自分の身を守ることができます。
②情報の入手
白杖が何かに当たったときの音や手に伝わる感触で、その物体がどのようなものか想像することができます。
白杖がいろいろな物に当たることによって、自分の居場所を定位しながら歩くことができます。
③視覚障がい者としてのシンボル
白杖を持っているだけで、車のドライバーや周囲の人が気を付けてくれます。
道に迷ったりしているときには声をかけてもらいやすくなります。
白杖の種類と選び方
◆種類
白杖には「直杖(ちょくじょう)」と「折りたたみ式の白杖」の2種類のタイプがあります。
まずはこの2種類のタイプのどちらにするかを選ぶ必要があります。
(それぞれ用途が違うため、2種類のタイプを同時に申請することもできます。)
◆素材
白杖本体の素材は、ブラックカーボン製のものや、グラスファイバー製、アルミ製など様々なものがあります。
最近ではアラミド長繊維強化樹脂製などが販売されており、丈夫で軽いことが重要です。
◆石突き
白杖本体を保護する役割がある「石突き(いしづき)」は、地面に接触する部分でもあるため、丈夫で滑りやすいことが重要です。通常のスタンダードタイプから、ローラーチップやパームチップなど、歩行環境に合わせた石突きを選んでいきます。
◆長さ
白杖の長さについては、使用する人の身長、歩速、歩幅等によって変化します。通常であれば自分の身長から40㎝~45㎝を引いた長さがおおよその目安となりますが、その方の体格や腕の長さ、歩幅や歩速には個人差がありますので、自分に適した白杖を選ぶ際には、当協会の歩行訓練士にご相談ください。
歩行訓練について
白杖の基本的な使い方や、自宅から目的地まで安全に歩行ができるように
専門の指導員が個別で指導をさせていただきます。
それぞれのご要望に応じて、協会の宿泊施設に入所する「入所型訓練」、対象者のご自宅に指導員が訪問する「訪問型訓練」、協会又は指定した場所で行う「通所型訓練」の3つ方法をお選びいただけます。
その他日常生活の中でお困りのことや、ご家族の方への手引き指導など、視覚障害に関するご相談を随時受け付けております。まずはお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ:公益財団法人東日本盲導犬協会 TEL028-652-3883